神奈川県作業療法士会

〜若手OTRからのメッセージ 第4回 2006/6/15〜

「OTって素敵」

執筆者近影

 今回このような文章を書く機会を頂き、学生の時のことを振り返ってみたいと思います。

 学生の時の思い出は多々ありますが、その中でも一番印象に残っているのは四年生の時のインターンです。
 今はリハビリをするのにある程度患者さんごとに時間を区切って行っていますが、実習中は一人の患者さんに付きっ切りになれ本当に貴重な機会をいただいたと思います。その時に技術的なことだけでなく、患者さんに対する接し方や言葉使い、礼儀などを学びました。

 私は言語でのコミュニケーションが取りにくい患者さんを見せていただきました。患者さんの言いたいことが伝わらず、本当に望んでいることが何なのかがわかりませんでした。バイザーの先生に助けてもらいながらの毎日だったと思います。
 結局最後まで本心を聞き出せないままリハビリを続けてしまいました。しかし患者さんやご家族のかたに「ありがとう」などと言ってもらえると、何もできていないことは十分わかっていながらも嬉しくなってしまいました。
 感動というと少し大げさですが、そういった体験も実習では大切だったのではと思います。

 OTになり二年がたちましたが、今でも新しい患者さんが来るときは緊張します。失敗することも多々あり、気分が落ち込むことも少なくありません。しかし幸いにも先輩や同期に恵まれ、助けてもらいながらですが充実した日々を過ごせています。
 また患者さんと一緒に目標をたて、一つでも自分でできることが増え喜んでいるのを見ると、私自身もやっていて良かったと心から思います。そして患者さんが嬉しそうに退院されて行く時などに「私はこの職業について本当に良かった」としみじみ感じます。
 どの職業にも同じことが言えると思いますが、OTは楽な職業とは言い難いです。しかし日々の仕事にやりがいを感じる素敵な職業だと思います。

(2004年3月,千葉県内の養成施設を卒業)

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