神奈川県作業療法士会

〜若手OTRからのメッセージ 第1回 2005/12/7〜

「作業療法士としての第1歩を踏み出して」

執筆者近影

 私が作業療法士を目指そうと決めたのは、高校生の頃でした。正直に言って、「リハビリをする人」という漠然としたイメージと憧れで、学校に入った私は、忙しさに目の回る思いでした。

 1年生の頃の授業はほぼ毎日朝の9時から夕方6時までびっしりと組み込まれおり、常に複数の課題を抱えていました。
 基本的な体の仕組み、基礎医学から作業療法の専門的な知識に至るまで、覚えなければいけないことは山のようにあり、専門用語は聞きなれない言葉ばかりで、テストではいつも苦労していました。
 生理学実習や解剖学実習では、夜遅くまで学校に残ることもしばしばでしたが、専門的な知識や技術を獲得していくごとに、作業療法士に近づいているという実感が沸いてきました。

 学生生活の中で、最も大きな関門は、8週間の総合臨床実習だと思います。たった一人で、実際に病院や施設で働く作業療法士に混じり、患者様を担当させていただきながら、実体験を通して学んでいきます。
 何度も壁にぶつかりましたが、現場の先生方の患者様に対する熱心な態度、プロとしての意識の高さを目の当たりにし、自分でも何か患者様の役に立てるようになりたいという気持ちが、一層強くなりました。

 そして、最後に通らなければならないのが、国家試験です。学校生活で学んできたこと全てが出されるので、試験範囲は膨大ですが、クラスメートと力を合わせ、何とか乗り越えることができました。

 国家試験に合格することは、ゴールではなく、作業療法士としてのほんの始まりに過ぎません。
 臨床に出てからは、より多くの知識や技術を必要とされ、患者様の変化に応じて自分自身も成長していかなければなりません。
 現在私は、精神科の病院で働いていますが、身体障害分野、老年期分野など学んできたことはどれも無駄なものはなく、学校生活を通して感じたもの全てが、貴重な体験であったと実感しています。

(2004年3月,神奈川県内の養成施設を卒業)

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